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マルチーズの寿命を延ばす5つの秘訣!短命の原因と病気リスクも解説

マルチーズ

マルチーズってどのくらい生きるのか、気になりますよね。

小型犬だから長生きするはず、と思っていても、実は心臓病のリスクが高く、平均寿命は13〜14歳前後といわれています。

愛犬との時間を少しでも長く過ごしたいなら、マルチーズ特有の病気や死因を知り、今日からできる対策を始めることが大切です。

この記事では、マルチーズの平均寿命やギネス記録、人間でいうと何歳なのかという年齢換算、そして短命になる原因や病気が多い理由について、厳しい現実も含めて本音で解説します。

さらに、性格面での注意点や、値段に見合う覚悟があるかも確認しながら、後悔しない飼育方法をお伝えします。

この記事でわかること

  • マルチーズの平均寿命とギネス最高齢、人間年齢への換算方法
  • マルチーズが短命になる5つの原因と病気のリスク
  • マルチーズの寿命を延ばすために今日からできる5つの秘訣
  • 寿命が近いサインと後悔しない看取り方
  1. マルチーズの寿命は何歳?平均年齢とギネス記録を知ろう
    1. マルチーズの平均寿命は12〜15歳…でも個体差が大きい
    2. マルチーズの最高寿命(ギネス記録)は何歳?
    3. マルチーズの年齢を人間に換算すると?
  2. マルチーズが短命になる5つの原因…知らないと後悔します
    1. 心臓病(僧帽弁閉鎖不全症)――マルチーズ最大の死因
    2. 腎臓病・肝臓病――沈黙の臓器が突然悲鳴をあげる
    3. 歯周病からの感染症――「たかが歯」が命取りに
    4. 肥満による関節・内臓への負担
    5. ストレスと運動不足
  3. マルチーズの寿命を延ばすために今日からできる5つの秘訣
    1. 【秘訣①】年2回の健康診断は”命綱”――心臓と腎臓を重点チェック
    2. 【秘訣②】歯磨きは毎日――3歳で歯周病になる子も
    3. 【秘訣③】適正体重の維持――”ぽっちゃり”は早死にへの道
    4. 【秘訣④】良質なタンパク質と低塩分フード
    5. 【秘訣⑤】適度な運動とストレス管理
  4. マルチーズの寿命が近いサイン…後悔しないための心構え
    1. こんな症状が出たら要注意――寿命が近づいているサイン
    2. 「まだ大丈夫」は危険――獣医師に相談すべきタイミング
    3. 最期の時間をどう過ごすか――後悔しない看取り方
    4. 「いつか」じゃなく「今」愛情を注ぐ
  5. マルチーズとの時間を最大限に――今日から始める寿命対策

マルチーズの寿命は何歳?平均年齢とギネス記録を知ろう

マルチーズを家族に迎える前に、まず知っておきたいのが寿命です。

何歳まで一緒にいられるのか、他の犬種と比べてどうなのか、そして最高でどこまで長生きできるのか。

ここでは、マルチーズの寿命に関する基本データを詳しく見ていきます。

項目データ
マルチーズ平均寿命13.0〜13.4歳
犬全体の平均寿命14.2歳
トイプードル平均寿命15.3歳
最高齢記録(非公式)20歳以上
理想体重2.5kg

マルチーズの平均寿命は12〜15歳…でも個体差が大きい

アニコム損害保険が発行する家庭どうぶつ白書2024によると、マルチーズの平均寿命は13.0歳から13.4歳の範囲で推移しています

これは犬全体の平均寿命である14.2歳と比べるとやや低い数値です。

小型犬は大型犬よりも長生きする傾向にありますが、マルチーズは同じ小型犬のトイプードル(平均15.3歳)や混血種(14歳後半〜15歳以上)と比べると、約1〜2年短い結果となっています。

なぜマルチーズは他の小型犬より短命なのか

この約1年の差は、マルチーズ特有の循環器系疾患、特に僧帽弁閉鎖不全症の発症率の高さや、先天性疾患のリスクが統計平均を押し下げている可能性があります。

ただし、平均寿命が13歳台だからといって、全てのマルチーズが13歳で亡くなるわけではありません。

早期に心疾患で亡くなる個体と、17歳以上まで生存する個体の二極化が進んでいるのが現実です。

適切なケアを受けた個体群では、15歳〜16歳が標準的な寿命となりつつあります

マルチーズの最高寿命(ギネス記録)は何歳?

マルチーズは何歳まで生きられるのでしょうか。

インターネット上の調査や愛好家コミュニティでは、マルチーズの最高齢として21歳、あるいは23歳という報告が存在します

これらは個別の獣医師による確認や血統書の裏付けが完全ではない場合もありますが、小型犬の生物学的限界としては十分にあり得る数値です。

ギネス世界記録における犬全体の史上最高齢は、オーストラリアンキャトルドッグの「ブルーイー(29歳5ヶ月)」や、最近話題となった「ボビ(30歳超)」などが知られています。

これに対し、純血種の小型犬として23歳という記録は、種としての寿命の限界に近いといえます。

長寿マルチーズの共通点

20歳近くまで生存するマルチーズには、以下のような共通点があります。

  • 若齢期からの厳格な体重管理(肥満回避)
  • 徹底したデンタルケア
  • 心臓疾患の早期発見と投薬管理
  • ストレスの少ない飼育環境

遺伝的要因も大きいですが、環境要因による寿命の延伸効果は30%以上を占めると推測されています。

つまり、飼い主の努力次第で、愛犬の寿命を大きく伸ばすことが可能なのです。

マルチーズの年齢を人間に換算すると?

マルチーズの時間の流れは、人間とは異なります。

生後1年で急激に成熟し、その後は緩やかに年を重ねていきます。

この生物学的年齢を正しく理解することが、適切な時期の医療介入につながります。

マルチーズの年齢換算表

獣医学的に一般的に支持される小型犬の年齢換算ロジック(最初の2年で急速に成熟し、以降は1年ごとに人間の4歳分歳をとる計算式)に基づいた換算表です。

マルチーズ年齢人間換算年齢ライフステージ
1歳17〜20歳青年期
3歳28歳成犬期
5歳36歳成犬期
7歳44歳シニア期(前期)
10歳56歳シニア期
11歳60歳ハイシニア期
13歳68歳ハイシニア期
15歳76歳長寿期
18歳88歳超長寿期

7歳からがシニア期、11歳からがハイシニア期です。

7歳は人間でいう44歳、11歳は60歳(還暦)に相当します。

10歳のマルチーズは人間でいうと約56歳、15歳だと約76歳です。

「まだ元気だから」と油断せず、年齢に応じた健康管理を始めることが重要です。

特に7歳を過ぎたら、基礎代謝が低下するため成犬期と同じカロリーを摂取していると肥満になり、それが心臓病のトリガーとなります。

マルチーズが短命になる5つの原因…知らないと後悔します

マルチーズの寿命を左右するのは、遺伝的に好発する特定の疾患群です。

これらの疾患の発症メカニズムと寿命への影響を深く理解することが、予防戦略の核心となります。

ここでは、マルチーズが平均寿命に届かずに亡くなる主な原因を解説します。

死因カテゴリ推定割合特徴
循環器疾患(心臓病)30%〜僧帽弁閉鎖不全症が圧倒的多数
腫瘍(がん)15〜20%乳腺腫瘍、リンパ腫など
泌尿器疾患(腎不全)10〜15%慢性腎臓病、心疾患との併発が多い
呼吸器疾患10%前後気管虚脱の悪化による呼吸不全
脳神経疾患5〜10%壊死性髄膜脳炎、てんかん

心臓病(僧帽弁閉鎖不全症)――マルチーズ最大の死因

マルチーズにとって宿命ともいえる最重要疾患が、僧帽弁閉鎖不全症(MMVD)です。

10歳以上のマルチーズの約70〜80%が、聴診上で何らかの心雑音を有すると推定されています。

僧帽弁閉鎖不全症とは

心臓の左心房と左心室を隔てる僧帽弁が、粘液腫様変性を起こして肥厚・変形します。

これにより弁が完全に閉じなくなり、血液が左心室から左心房へ逆流してしまうのです。

進行プロセスは以下の通りです。

  1. 逆流発生
  2. 左心房の拡大(容量負荷)
  3. 肺静脈圧の上昇
  4. 肺水腫(肺胞への液体貯留)
  5. 呼吸困難
  6. 死亡

好発年齢はシニア期の7歳以降ですが、遺伝的素因が強い個体では若齢(5歳前後)から発症するケースもあります。

かつては肺水腫を発症してからの余命は中央値で約9ヶ月とされていました。

しかし、強心薬(ピモベンダン)の早期投与や利尿剤の適切なコントロールにより、発症後も2〜3年以上生存するケースが増えています

外科手術(僧帽弁修復術)の成功率は90%を超えており、手術を受ければ完治し天寿を全うすることも可能になっています。

腎臓病・肝臓病――沈黙の臓器が突然悲鳴をあげる

腎臓と肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、症状が出た時にはすでに機能の70〜80%が失われていることも珍しくありません。

マルチーズは小型犬特有の代謝負担があり、食事管理の失敗が内臓疾患を招きやすい犬種です。

特に慢性腎臓病(CKD)は、心臓病との併発が多く、死因の10〜15%を占めています。

早期発見のための検査

従来のクレアチニンよりも早期(腎機能の40%喪失段階)で腎疾患を検出できるSDMA(対称性ジメチルアルギニン)という血液検査があります。

シニア期に入ったら、年2回以上の血液検査で腎機能をチェックすることが重要です。

また、マルチーズは門脈体循環シャント(PSS)という先天性奇形の好発犬種でもあります。

これは肝臓へ入るべき門脈血管が肝臓を迂回して全身循環に繋がってしまう疾患で、未治療では肝性脳症や発育不良を起こし、若齢で死亡するリスクがあります。

歯周病からの感染症――「たかが歯」が命取りに

「たかが歯の汚れ」がマルチーズの寿命を縮める最大の隠れた要因です。

3歳以上の80%以上が歯周病を患っており、小型犬であるマルチーズは顎が小さく歯が密集しているため、特にリスクが高いのです。

歯周病が全身に波及するメカニズム

歯周ポケット内で増殖したグラム陰性嫌気性菌が、炎症を起こした歯肉の毛細血管から血流に侵入します(菌血症)。

血流に乗った細菌が、変性した僧帽弁に付着・定着し、感染性心内膜炎を引き起こすリスクを高めます。

また、細菌が産生する毒素や炎症性サイトカインが、心筋や弁の組織変性を加速させる可能性も指摘されています。

さらに、細菌と抗体の複合体(免疫複合体)が腎臓の糸球体に詰まり、炎症を引き起こすことで慢性腎臓病(CKD)を進行させます。

つまり、歯周病ケアは心臓病と腎臓病の予防そのものなのです。

日本臨床獣医学フォーラムでも、歯周病と心臓病の関連性について注意喚起がなされています。

肥満による関節・内臓への負担

肥満細胞は単なるエネルギーの貯蔵庫ではなく、炎症性サイトカインを分泌する内分泌器官として機能します。

体重増加による循環血液量の増大は、弱った僧帽弁に過度な負荷をかけ、心不全を誘発します。

首周りの脂肪沈着が気道を圧迫し、気管虚脱を悪化させます。

さらに、膝蓋骨脱臼(パテラ)の悪化を招き、運動不能の悪循環を生みます。

研究によれば、適正体重を維持した犬は、肥満犬に比べて最大で2年近く長生きするというデータもあります。

「かわいいから」とおやつを与え続けることは、愛情ではなく愛犬の寿命を削る行為だと理解すべきです。

ストレスと運動不足

マルチーズは抱き犬としての性質上、分離不安(Separation Anxiety)になりやすい犬種です。

長時間の留守番や不適切な環境による慢性ストレスは、コルチゾール(ストレスホルモン)の常時高いレベルを維持させます。

高コルチゾール状態は免疫抑制を引き起こし、感染症への抵抗力を下げ、がん細胞の監視機構を弱める可能性があります。

また、酸化ストレスを増大させ、テロメアの短縮(細胞老化)を加速させます。

運動不足が招くサルコペニア

「小型犬だから散歩は不要」という誤解は致命的です。

後肢の筋肉は「第二の心臓」と呼ばれ、静脈血を心臓に戻すミルキングアクションを担っています。筋肉量が減ると循環不全が悪化します。

運動不足は骨密度の低下を招き、骨折リスクを高めます。

適切な運動は脳由来神経栄養因子(BDNF)の分泌を促し、認知症(認知機能不全症候群)の予防にもなります。

既存記事のマルチーズは性格悪い?後悔する前にしるべき7つの本音と対策でも解説していますが、性格面でのストレス管理も寿命に大きく影響します。

マルチーズの寿命を延ばすために今日からできる5つの秘訣

13歳の壁を超え、15歳・18歳を目指すための実践的なアクションプランをご紹介します。

これらは全て、今日から始められる具体的な方法です。

【秘訣①】年2回の健康診断は”命綱”――心臓と腎臓を重点チェック

早期発見・早期治療が寿命延伸の要です。

マルチーズの場合、特に心臓と腎臓を重点的にチェックする必要があります。

年齢別の推奨健康診断頻度

年齢推奨頻度必須検査項目目的
パピー〜6歳年1回一般身体検査、便・尿検査、血液検査(基礎)先天性疾患の除外、基準値の把握
7歳〜10歳年2回心臓聴診(重点)、血液生化学(SDMA含む)、レントゲン僧帽弁閉鎖不全症の初期発見、腎機能の早期チェック
11歳以降年3〜4回心臓エコー、血圧測定、眼科検査、甲状腺ホルモン心機能の詳細評価、高血圧による臓器障害の予防

心臓エコー検査は、聴診で雑音が聞こえたら必須です。

LA/Ao比(左心房/大動脈比)などの指標を用いて、投薬開始のタイミングを逃さないことが重要です。

血液検査では、特にSDMA(対称性ジメチルアルギニン)が重要です。

従来のクレアチニンよりも早期(腎機能の40%喪失段階)で腎疾患を検出できるため、シニア期の必須項目とすべきです。

【秘訣②】歯磨きは毎日――3歳で歯周病になる子も

前述の通り、歯周病は心臓病と腎臓病の予防そのものです。

毎日のデンタルケアが愛犬の命を守ります

デンタルケアの具体的方法

  • 頻度:毎日が理想。最低でも3日に1回(歯垢が歯石に変わる前に除去)
  • 歯ブラシ:物理的な摩擦が最も効果的。ヘッドの小さなブラシを使用
  • 補助ツール:デンタルシート、酵素入り歯磨きジェル
  • 専門的ケア:歯石が付着している場合は、全身麻酔下でのスケーリングを行う

「麻酔が怖い」と放置するリスク(心不全・腎不全)の方が、麻酔事故のリスク(0.1%未満)よりも圧倒的に高いことを理解すべきです。

ただし、心臓病がある場合は、専門医による慎重な麻酔管理が必要です。

【秘訣③】適正体重の維持――”ぽっちゃり”は早死にへの道

JKC(ジャパンケネルクラブ)およびFCI(国際畜犬連盟)標準によると、マルチーズの理想体重はオス・メスともに2.5kgで、許容範囲は3.2kg以下とされています。

ただし、体重(kg)はあくまで目安であり、骨格のサイズには個体差があります。

そのため、寿命を延ばすためにはBCS 3(理想体型)の維持が不可欠です。

BCS(ボディコンディションスコア)の確認方法

上から見てウエストのくびれがあり、触った時に肋骨が薄い脂肪の下に感じられる状態が理想です。

マルチーズは被毛が豊かで視覚判定が難しいため、必ず触診で確認する必要があります。

肥満(BCS 4以上)は、僧帽弁閉鎖不全症や気管虚脱のリスクを倍増させます。

おやつは1日のカロリーの10%までに抑え、人間の加工食品(ハム、ちくわ、チーズ)は厳禁です。

【秘訣④】良質なタンパク質と低塩分フード

マルチーズの寿命を延ばすための栄養管理は、年齢やステージによって異なります。

タンパク質

シニア期初期までは、筋肉維持のために良質な動物性タンパク質(乾燥重量あたり25%以上)をしっかり摂取させます。

腎臓病の初期ステージに入ったら、リンの制限とともにタンパク質を適度に制限しますが、過剰制限はサルコペニア(筋肉減少症)を招くため獣医師と相談してください。

カロリー

代謝低下に合わせて、成犬期よりも10〜20%カロリーを減らしますが、栄養密度は高く保つことが重要です。

塩分(ナトリウム)

心臓病予防のため、ナトリウム含有量は0.3%(乾燥重量比)以下が望ましいです。

人の加工食品は塩分が高すぎるため絶対に避けてください。

推奨成分

  • オメガ3脂肪酸(EPA/DHA):抗炎症作用があり、心臓悪液質の予防、腎臓保護、関節ケア、認知機能維持に有効
  • タウリン・L-カルニチン:心筋のエネルギー代謝をサポート
  • 抗酸化物質:ビタミンE、C、コエンザイムQ10

【秘訣⑤】適度な運動とストレス管理

「小型犬だから散歩は不要」は大きな誤解です。

適切な運動は心臓にも脳にも良い影響を与えます。

散歩時間・距離

  • 健康な成犬:1日2回、各20〜30分。距離にして計2〜3km程度
  • シニア犬・心疾患初期:時間を短くし(1回10〜15分)、回数を増やす。坂道や階段は避け、平坦な道をゆっくり歩く

室内運動

ノーズワーク(嗅覚を使った宝探し)などの知的作業は、運動負荷をかけずに脳を活性化させ、心地よい疲労感を与えるため、心臓病の犬にも推奨されます。

ストレス管理については、分離不安を防ぐための適切なトレーニングや、安心できる環境作りが重要です。

過保護すぎる飼育環境は、かえって犬のストレス耐性を下げてしまいます。

マルチーズの寿命が近いサイン…後悔しないための心構え

最期の時を穏やかに過ごすための準備について解説します。

愛犬の寿命が近づいているサインを見逃さず、適切な対応をすることが、飼い主としての最後の責任です。

こんな症状が出たら要注意――寿命が近づいているサイン

死が数日〜数時間後に迫っている時に見られる生理的変化を、終末期(Active Dying)の徴候といいます。

具体的な症状

  • 食欲・飲水の廃絶:嚥下機能が低下し、無理に与えると誤嚥性肺炎を起こす
  • 呼吸様式の変化:下顎呼吸(顎を上げてパクパクする)、チェーンストークス呼吸(無呼吸と深呼吸の繰り返し)
  • 循環不全:末端(足先や耳)が冷たくなる。歯茎の色が白、または紫色(チアノーゼ)になる
  • 排泄:肛門括約筋の弛緩による自然排泄
  • 意識レベルの低下:呼びかけに反応しない、目の焦点が合わない

これらの症状が複数見られたら、死が差し迫っている可能性が高いです。

無理な延命処置よりも、穏やかに過ごせる環境を整えることを優先すべき段階です。

「まだ大丈夫」は危険――獣医師に相談すべきタイミング

以下のサインが出たら、すぐに獣医師に相談してください。

  • 呼吸数が安静時で1分間に40回を超える(心不全の悪化)
  • 夜通し鳴き続ける(疼痛や不安)
  • 自力で立ち上がれない
  • 食欲不振が3日以上続く
  • 咳が頻繁に出る

これらのサインが出たら、治療による延命(Cure)から、苦痛の緩和(Care)へシフトするタイミングです。

緩和ケアの選択肢

  • 在宅酸素療法:酸素濃縮器をレンタルし、自宅に酸素室(ケージ)を設置する。肺水腫や気管虚脱の犬にとって、呼吸苦を取り除く最も効果的な手段
  • 疼痛管理:オピオイド系鎮痛薬や、ステロイド、NSAIDsを用いて痛みを取り除く
  • 鎮静:興奮やパニック発作(呼吸困難による恐怖)を抑えるための抗不安薬の使用

最期の時間をどう過ごすか――後悔しない看取り方

愛犬の最期をどこで迎えるかは、飼い主にとって最も難しい決断の一つです。

病院看取りと在宅看取りの比較

選択肢メリットデメリット
病院看取り急変時に即座に医療介入ができる。家族が医療行為の責任を負わなくて済む面会時間の制限。犬にとって不慣れな環境での最期
在宅看取り犬が一番安心できる場所で、家族全員に見守られて旅立てる。飼い主のペットロス軽減につながりやすい呼吸困難や発作などの壮絶な最期を、家族が医療機器なしで受け止める精神的強さが求められる

マルチーズのような愛着形成が強い犬種にとって、在宅での緩和ケアと、穏やかな最期のための準備(酸素室など)を整えた上での在宅看取りが、近年推奨される傾向にあります。

どちらを選んでも、愛犬のために最善を尽くしたという事実に変わりはありません。

大切なのは、後悔のない選択をすることです。

「いつか」じゃなく「今」愛情を注ぐ

寿命を意識することは大切ですが、寿命を意識しすぎて今を楽しめないのは本末転倒です。

マルチーズは人間の時間の4倍以上の速さで年を取ります。

だからこそ、今この瞬間を大切にすることが何より重要です。

毎日の散歩、毎日の歯磨き、毎日の「おはよう」と「おやすみ」。そのすべてが、愛犬との限られた時間を豊かにする宝物です。

後悔しないために、今日から始められることを1つずつ実践していきましょう。そ

れが、愛犬への最高のプレゼントになります。

マルチーズとの時間を最大限に――今日から始める寿命対策

  • マルチーズの平均寿命は13.0〜13.4歳で、犬全体の平均14.2歳よりやや短い
  • トイプードル(15.3歳)と比べて1〜2年短いのは、心臓病リスクの高さが影響している
  • 最高齢記録は非公式で21〜23歳、適切なケアで15〜16歳も十分可能
  • 10歳は人間の56歳、15歳は76歳に相当し、7歳からシニア期、11歳からハイシニア期
  • マルチーズ最大の死因は僧帽弁閉鎖不全症で、10歳以上の70〜80%が心雑音を持つ
  • 3歳以上の80%以上が歯周病を患い、心臓病と腎臓病の原因になる
  • 肥満は心不全、気管虚脱、関節疾患のリスクを高め、寿命を最大2年縮める
  • ストレスと運動不足は免疫力低下、筋肉減少、認知症リスクを高める
  • 年2回以上の健康診断(7歳以降)で心臓と腎臓を重点チェックすることが命綱
  • 毎日の歯磨きは心臓病と腎臓病の予防そのもの
  • 理想体重2.5kg、BCS 3(触診で肋骨が確認できる状態)の維持が必須
  • 低塩分(0.3%以下)、良質なタンパク質、オメガ3脂肪酸を含むフードを選ぶ
  • 1日2回、各20〜30分の散歩で心臓と脳を活性化させる
  • 呼吸数が1分間に40回を超える、夜通し鳴く、立ち上がれないなどは獣医師に即相談
  • マルチーズの寿命は飼い主の知識と日々の小さな行動の積み重ねで大きく変わる

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